スカエナこだわりのアレンジができるまで

ご相談から仕入れおつくりまで、一貫して一人のデザイナーが担当する
当店だからこそできる、お客様に寄り添った完全オーダーメイド。

実際のご注文内容をベースに、アレンジができるまでの流れをご紹介します。

1. 公演内容を調べる

今回は「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」に出演されている方にお贈りしたお花のご紹介です。

お客様からご注文フォームにご入力いただきましてから、メールでご返信。必要事項やご希望をメールでのやりとりでご確認しながら、イメージを固めていきいます。

原作小説を読みなおしながら、公演ウェブサイトにある写真などをみつつ、デザインを検討しました。

公演のイメージに出来るだけ近づけられるよう、丁寧にデザインを考えていきます。

2. イメージデッサンをお描きします

お客様とデザインのご相談後、お花のイメージがある程度固まりましたら、イメージデッサンを描き下記のような説明付きでお送りします。

「大きさは幅15センチ×高さ20センチ程度。器をシルバーからブラックのラッカーでグラデーションに塗り、お花も星空をイメージして青系のバラと、白や水色のアジサイを入れています。

お花にはシルバーラメをふりかけ、メタリックなゴールドのパールピックやクリスタル風のピックなどをポイントでいれて、宇宙をイメージ。

ご本人のシルエットと、乗っている戦艦を切り絵で作ってお入れします。

帝国軍ということはヨーロッパのイメージですから、少し高貴な感じがでるようにデザインしています。クリアケースの背景は黒のタント紙にシルバーのラッカーを塗って、スワロフスキーラインストーンやスワロフスキービーズを貼り付け、宇宙の星空を表現しました。いかがでしょうか?」

イメージデッサンをご覧いただいたお客様からご意見を頂いて調整をしてから、お見積りの詳細も合わせてご連絡。ご納得いただいてから、作成に入ります。

3. お花の仕入れ

お花とリボンやピックなど、アレンジをつくるための資材を仕入れます。

当店ではできるだけ在庫を持たずに、おひとりおひとりのお客様に合わせて最適な花材やリボンをひとつひとつ厳選して仕入れしています。

ひとつのアレンジに対して、複数の店舗から仕入れをを行うことも少なくありません。市場の仲卸さんや、花屋向け卸問屋さんの店頭で直接見て仕入れたり、遠方の問屋さんの資材はカタログを見ながら比較し、取り寄せを行います。

4. 器の色塗り

今回は適した色の器がなかったので、専用ラッカーで器を塗りなおしました。

乾かしては塗り、乾かしては塗りを繰り返し、裏と表、シルバーとブラック、と、塗り重ねて宇宙の星空をイメージするような絶妙なグラデーションをつくっていきました。

花器はイメージにあう色がないときはラッカーなどで何色にも塗り分けたり、着物地や洋柄の布を貼り付けたり。ご希望があれば、俳優さんのお衣装の柄をペイントすることもあります。

5. ワイヤリング&アレンジ

資材が揃いましたら、実際の作品制作に入ります。プリザーブドフラワーの場合はお花の頭のみの状態を仕入れてくるので、そこにワイヤーをかけて下準備、オアシスというスポンジの土台に挿せるようにします。

ワイヤーも太さや長さ素材などの種類があり、さらにワイヤーのかけ方も様々な方法があります。お花の種類や組み合わせで随分印象が変わってくるので、完成像をイメージしながらバランスを調整していきます。

個々のワイヤリングが完成したあとは、器にセットしたスポンジ(オアシス)にお花をイメージにあわせて挿していきます。

6. モチーフ(切り絵ペイント)の制作

モチーフ(切り絵ペイント)は俳優さんの役柄のシルエットや、原作のキャラクターなどを、タント紙などで切り抜いて、アクリル絵の具でペイントしたものです。

今回は実際の舞台の写真からご本人のシルエットをおこしました。微妙な色合いも目で良く見てできるだけ近いお色をおつくりし、丁寧に彩色します。

アレンジの大きさや全体のバランスなどをみつつ一点一点手描きでおつくりしますので、オリジナリティのあるアレンジに仕上がります。

7. 背景の作成

今回はアレンジの背景も絵画のようにおつくりしました。

まず、原作の中で役柄が乗っている戦艦を、切り絵ペイントで表現。これは戦艦の画像を探してきてそれをもとに切り絵とペイントで原作に忠実におつくりしました。

戦艦のバックは星の瞬く宇宙のイメージ。黒のタント紙を背景に、ビーズやクリスタルを散らしていきます。

※このような背景はクリアケースを使用する場合のみ可能な加工です。ご希望の方はあらかじめご相談ください。

8. 仮作成のご確認

今回はイベントで手渡しするアレンジでしたので、持ち運びがスムーズにできるようクリアケースにお入れすることにいたしました。
ラッピングのリボンも宇宙をイメージしたドット柄、ケース内部にある下の板も黒であわせています。

先につくっておいたアレンジと背景を合わせてクリアケースにお入れして、仮作成の完成。お客様にお写真をお送りしてご確認をいただきました。
お写真はわかりやすくご確認いただけるように、いくつかの角度から複数枚撮影してお送りします。

まだ接着をしていない仮作成の段階ですので、お写真をご確認いただいてからの細かな調整が可能です。

9. アレンジの完成

お客様にご納得いただけましたら、お花や器を一度取り出して、
壊れないように接着後、再びラッピング。

これで完成です!丁寧に梱包し、配送いたします。

このように、お客様にあわせて完全オーダーメイドにておつくりしています。

分業制をとっておらず、最初から最後までひとりのデザイナーが担当しますので、
その分、意思の疎通がスムーズに一貫性のあるデザインでおつくりすることができます。

ひとつひとつ丁寧におつくりする関係上、ご注文頂いてからおつくりが完成するまで
メールなどのやりとりも含めますと通常二週間前後かかります。

ご注文が集中する場合もあり、ご希望の時期におつくりできない場合もございますので、
なるべくお早めのご注文をお願いできればと思います。

※現在ご注文からお花のお届けまで、一ヶ月いただいております。ご希望の方はお早めにお問い合わせください。
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